ホームコラム美容室開業、最初の90日でやる集客の順番
美容室の集客読了目安 約6分

美容室開業、最初の90日でやる集客の順番

美容室を開業した直後、「広告・チラシ・ポータル、どれから手をつけるか」で迷っていませんか。この記事では、最初の90日でやる集客を「固定費が軽い順」に4ステップで解説します。開業直後にやりがちな失敗もあわせて確認しましょう。

結論:集客は「固定費が軽い順」に積み上げる

開業おめでとうございます。内装もメニューも整えて、いよいよオープン。ところが、ここで多くのオーナーさんが迷います。「広告を出すべき? チラシ? それともホットペッパー?」

先に結論です。開業から90日の集客は、固定費が軽い順に積み上げるのが鉄則です。具体的には次の順番です。

  1. Googleビジネスプロフィール(無料)
  2. 公式LINE(低コスト)
  3. 自社ホームページ(中コスト)
  4. 必要ならポータルサイト(高コスト)

理由はシンプルで、開業直後は売上がまだ読めないからです。固定費の重い施策から始めると、効果が出る前に資金が細ってしまいます。逆に、無料の施策で「見つけてもらう受け皿」を先に作り、来てくれたお客様を逃さない仕組みを整えてから広げれば、少ないお金で集客が回り始めやすくなります。

リクルートの「美容センサス2025年上期」によると、女性が今の美容室を知ったきっかけの1位は予約・口コミサイトで36.0%。ポータルサイトの力は本物です。だからこそ「使うな」ではなく「使うなら最後に、小さく」が本記事の立場です。

時期やること費用感ねらい
開業前〜30日Googleビジネスプロフィール登録・写真・口コミ無料「地域名+美容室」検索の受け皿
30〜60日公式LINE開設・友だち集め低コスト2回目来店(リピート)の仕組み
60〜90日自社ホームページ公開中コスト信頼づくりと予約導線
必要に応じてポータルサイト掲載中〜高コスト新規客の上乗せ

STEP1(〜30日):Googleビジネスプロフィール

最初にやるのはGoogleビジネスプロフィールの整備です。Googleビジネスプロフィールとは、Google検索やGoogleマップにお店の情報を無料で載せられる仕組みのこと。「◯◯駅 美容室」と検索したときに地図と一緒に出てくる、あの枠です。

ここを整えて上位表示を目指す取り組みをMEO(Googleマップで上位表示させる施策)と呼びます。やることは次の4つだけです。

  1. オーナー登録をして、店名・住所・営業時間・電話番号を正確に入力する
  2. メニューと料金、こだわり(得意なスタイル・薬剤など)を書き込む
  3. 外観・内観・スタイル写真を載せる
  4. 来店したお客様に口コミをお願いし、必ず返信する
ポイント情報は「埋まっているほど」選ばれやすくなります。特に写真は、初めてのお客様が「入って大丈夫なお店か」を判断する材料。入口が分かる外観写真は必ず入れましょう。詳しい手順はサロン向けMEO対策ガイドで解説しています。
口コミ依頼の声かけ例「本日はありがとうございました。もしよろしければ、Googleの口コミで感想をいただけるとうれしいです。今後のメニューづくりの参考にさせていただきます」
お会計後、施術の感想をうかがったあとに伝えると自然です。謝礼と引き換えの依頼は規約違反になるため避けましょう。

STEP2(30〜60日):公式LINEでリピートの仕組み

新規のお客様が少しずつ来はじめたら、次は「2回目の来店」の仕組みづくりです。ホットペッパービューティーアカデミーによると、新規客の約半分は2回目の来店までに離脱するとされています。せっかく来てくれた新規のお客様を取りこぼさないことが、開業初期の最重要テーマです。

そこで使うのが公式LINE(お店専用のLINEアカウント。友だち登録したお客様にメッセージを送れるサービス)です。無料プランから始められます。

  • お会計時に友だち登録をお願いする(登録特典があると登録してもらいやすい)
  • 来店翌日に「アフターフォロー」のメッセージを送る
  • 来店周期に合わせて、次回予約のご案内を送る
登録のお声がけ例「LINEで次回のご予約やヘアケアのご相談ができます。よろしければ、こちらから登録だけお願いできますか?」
「お得情報を配信します」より「予約・相談ができます」のほうが、お客様側のメリットが伝わりやすい言い方です。

配信の内容や頻度に迷ったら、公式LINEでリピートを増やす配信の考え方も参考にしてください。

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STEP3(60〜90日):自社HPで信頼と予約の受け皿

GoogleビジネスプロフィールとLINEが回りはじめたら、自社ホームページの出番です。「マップとLINEがあればHPは不要では?」と思うかもしれません。しかし、HPには2つの大事な役割があります。

  • 信頼づくり:お店の雰囲気、スタイリストの人柄、料金の考え方を「自分の言葉」で伝えられる唯一の場所
  • 指名検索の受け皿:店名で検索(指名検索)してくれたお客様を、他店の情報が並ぶ場所を経由させずに予約まで案内できる

そして今、予約の主戦場はネットです。美容センサス2025年上期(美容室編)によると、女性の過去1年の予約方法は「ネット予約」が59.2%と年々増加し、「電話をして予約」は21.0%と減少しています。さらに、女性が今の美容室を使い続ける理由の1位は「ネット予約できる」(36.8%)。ネット予約の入口を自前で持てるかどうかは、新規だけでなくリピートにも関わってきます。

ポイントHPに最低限載せるのは「メニューと料金」「写真」「アクセス」「予約ボタン」の4つ。凝ったデザインよりも、スマホで開いて30秒で予約にたどり着けることを優先しましょう。

STEP4(必要なら):ポータルは小さく試す

ここまでの3つがそろってから、ポータルサイト(ホットペッパービューティーなどの予約・口コミサイト)を検討します。前述のとおり、女性の来店きっかけ1位は予約・口コミサイト(36.0%)。新規客を一気に増やす力は、ほかの施策にはない強みです。

ただし、掲載費は毎月の固定費になります。開業直後の不安な時期ほど上位プランに手が伸びやすいのですが、まずは小さいプランで「掲載費に対して何人来たか」を測るのが安全です。あわせて、来店したお客様には公式LINEへの登録を案内し、2回目以降は自社の予約導線に乗ってもらう。この「出口設計」があってはじめて、掲載費が生きてきます。

また、ポータルの条件は変わることがあります。たとえばホットペッパービューティーのポイント基本加算率は、2026年1月29日以降の予約から2%から1%に変更されました。外部サービスの条件変更に売上を左右されすぎないためにも、自社の集客基盤(ビジネスプロフィール・LINE・HP)を土台にしておくことが大切です。

開業直後にやりがちな3つの失敗

最後に、順番を間違えたときに起こりがちな失敗を3つ紹介します。

失敗1:いきなりネット広告を出す

受け皿(ビジネスプロフィールやHP)が整う前に広告を出すと、クリックされても予約につながりにくく、広告費だけが出ていきます。広告は「受け皿が整い、反応を測れる状態」になってから検討するのが定番です。

失敗2:チラシを一度に大量に配る

チラシ自体は、地域密着のサロンと相性のよい手段です。ただ、最初から大量に刷ると、反応が悪かったときに修正が利きません。少部数で配布エリアや内容を変えながら試すのが堅実です。

失敗3:ポータルの最上位プランを即契約する

新規が増えても、リピートの仕組みがなければ、前述のとおり約半分のお客様は2回目の来店までに離脱するとされています。新規を高い固定費で買い続ける状態は、開業初期に最も避けたいパターンです。

注意3つの失敗に共通するのは「大きな出費が先、受け皿が後」という順番の逆転です。迷ったら「これは固定費か? 受け皿はもうあるか?」と自問してみてください。

90日で完璧を目指す必要はありません。まずは無料のGoogleビジネスプロフィールから、今日ひとつずつ始めていきましょう。

よくある質問

Googleビジネスプロフィールの準備が最優先です。店名・住所・営業時間の情報整理と、外観・内観・スタイル写真の撮りためを内装工事の段階から進めておくと、オープン初月から「地域名+美容室」検索の受け皿として機能しやすくなります。

状況によります。美容センサス2025年上期では、女性が今の美容室を知ったきっかけの1位は予約・口コミサイト(36.0%)で、新規集客の力は確かです。一方で掲載費は毎月の固定費になるため、まずGoogleビジネスプロフィール・公式LINE・自社HPを整えたうえで、小さいプランから試すのがおすすめです。

開業初期の資金を考えれば選択肢の一つです。ただし、予約導線やスマホ表示、開業後の更新まで自分で整えるには手間がかかります。参考までに、スマートコネクトではHP制作を初期79,800円〜+月額10,800円〜(税込・サーバー代込み)で提供しており、30日間の全額返金保証もあります。最新の料金・保証内容は料金ページでご確認ください。

口コミの蓄積と返信、公式LINEの定期配信、HPのメニュー更新など「続ける施策」に軸足を移します。来店経路の数字を見ながら、余力があればポータルや広告など固定費のかかる施策を小さく追加していく流れが定番です。

スマートコネクト
この記事を書いた人:スマートコネクト

名古屋の中小企業・店舗向けに、ホームページ制作・公式LINE構築・MEO対策をワンストップで提供しています。「作って終わり」ではなく、集客の仕組みづくりまで伴走するのが仕事です。

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